枝垂れ梅の枝葉が密集してしまう7月頃に行なう剪定方法を動画で解説しています。
7月ころの剪定は花芽ができるころなのであまりお勧めしませんが、花芽が減ってもよいから、うっとうしい枝垂れ梅の枝葉をなんとか整理したいという場合に参考にされて下さい。
9月~10月頃に、動画と同じように剪定を行なえば、来春に咲く花芽を残すことができます。
ゴツゴツした古い枝を若い枝に更新して切り戻す剪定を行なっています。
その際、上下に重なり合っている古い枝や枯れ枝を見つけて抜き取ります。
外側に伸びる必要な枝を残して、内側に伸びる不要な枝は全て切り取ると、ほどよい空間ができます。
枝葉が密集しているとどの枝を切ったら良いのか不安になりますが、その場合のコツは、1回で切り終えないで、幹から一番遠い枝(垂れ下がっている枝の下側)から攻めていきます。外に向く枝の分かれ目で何回かに分けて、幹から遠い所から順番に切りながら吟味していき、その時の残す枝の状態を見てどこで切り終えたらよいのか判断するとよいです。
徒長枝は樹勢を吸い取るのでできるだけ残したくはないのですが、徒長枝であっても全てを切り除くわけではなく、徒長枝周辺の枝ぶりや徒長枝自体の樹勢状況によって、必要な徒長枝を残して樹形を整えていくことも考えなくてはいけません。
その場合、外芽を残してその下で切ると枝は外側に向かって伸びていくことができます。枝垂れ梅の性質上、外に外に伸びてだんだんと枝が落ちていくのが枝垂れ梅らしい樹形を作るコツです。
内側に向かって伸びる枝は全て切り取る必要があります。どの時期であっても、どの時点であっても内側に向かって伸びる枝葉は不要なので切り取るとよいです。
枝垂れ梅の剪定のコツは、枝が外に向かって作ることを心がけましょう。
枝垂れ梅は意外と樹勢が弱い木なので、あまり強い剪定は木を衰弱させます。