今回は、「庭は広くないが、これから枝をどのように作っていったらよいのか?」という
栃木・T様の事例を、いただいた写真を元に剪定や手入れの方法を解説しています。
2年前に、自分の還暦の記念にしだれ梅の苗木を買いました。
今年も綺麗に花を咲かせてくれました。
庭はそんなに広くはありません。
私が剪定できる高さで抑えたいと思います。
買ってきたままで、一度も剪定をしていません。
これから、どのように枝を作って行ったら良いのか教えてください。
今回2枚の写真に手を加えてみました。
どちらの写真も見ている方向は違いますが、同じところで切るように線を入れているはずです。
まず下図で、上部の黄色い線は、将来的に天辺部分がこうなればいいなぁという予定の線で、ここが一番上なので、ここから枝が垂れれば管理もしやすくちょうどよいと思います。
広さがない庭の場合は、もうこれ以上真上には伸ばさないで、一旦横に伸ばすように枝を選んで仕立てるようにした方がよいです。
今後伸びる枝の方向しだいですが、真上に伸びていきそうな芯らしい枝は切り、横に伸びるような枝にバトンタッチできればよいと思います。
上部については、今は様子を見て冬の剪定でよいと思います。
そして今の個所よりも下の部分ですが、赤線は切る位置を示しています。
細くビヨーンと伸びた枝は、今後どうなるかわからないのでとりあえず半分か3分の1くらい残して切っておきます。
見た目で樹形に関係ない、いらないようであれば生え際から切ってもよいでしょう。
今回見た写真ではこのような感じで剪定しておけばよいと思います。