今回は、「鉢植えの枝垂れ梅の花が終わり葉が出た!今、剪定して良いのか、まだしない方がいいのか。」という、熊本県・U様の事例を、いただいた写真を元に剪定や手入れの方法を解説しています。
今、剪定して良いのか、まだしない方がいいのか。
鉢植えなので、管理の仕方がわかりません。
花が終わったので、剪定と聞いていたのですが、葉が出て来たので、そのままにしています。
というご相談内容です。
1枚の写真を送っていただきました。
写真で枝垂れ梅の剪定を解説
あまり鉢植えや盆栽の方は得意ではないですが、剪定方法は基本的に同じだと思いますので解説していきますね。
さて、Uさんからいただいた写真で現状の高さで、現在ある枝を利用して仕立てることを考えますね。
鉢植えの剪定時期は花が終わってすぐのころが良いようです。
写真を見ると太い枝が9本あるように見えます。
すべて利用してもよいと思いますが、後々のことを考えると整理しておいた方がよいのかと思います。
整理する枝の候補は
1.内側に向かう枝
2.真下に向かって伸びる枝
針金を使って誘引して上に向けることもできますが、それは盆栽の本に針金巻きの方法で書いてあります。
2枚目の写真(下写真)のように上向きの太い枝(黄色い丸)を作ってそこから細い枝が垂れるようにするときれいですよね。
目標の完成形はこれを目指せばよいのではないかと思います。
しかし現状の写真では一番上からしか枝が出ていないので、このまま上の枝だけを生かしてそこから細い枝を垂らすか、
それとも新たに中間部分からでる枝も利用してその枝からも細い枝を出させるようにするか、
その2通りが考えられると思います。
いずれ、どちらに転んでもよいように剪定するのであれば、次の写真の赤線の位置で切っておくのが良いと思います。(下写真)
上画像の赤線で切った後に伸びる枝の予定を、次の画像に緑の線で入れておきました。
おそらくこのように伸びるはずです。
今よりも枝が外側に広がるように伸びるのがわかると思います。
このように外芽を残して剪定するのがポイントです。