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梅雨時期の梅の木を病気と害虫から守る剪定と管理のポイント

はじめに

じめじめとした雨が続く梅雨(つゆ)の季節。この時期は、梅の木にとって、一年でいちばん注意が必要なときかもしれません。「梅雨」という言葉に「梅」の字が入っているように、この時期はちょうど梅の実が実る大切な季節でもありますが、同時に、病気や害虫が、いっきに増えやすい季節でもあるのです。「葉っぱに黒いシミが出てきた」「虫がついている気がする」「このジメジメで、木が弱らないか心配」。そんな不安を抱えている方も、多いのではないでしょうか。

じつは、その心配は、とても正しい感覚です。なぜなら、病気の菌や害虫の多くは、まさにこの梅雨の「高い湿気」と「悪い風通し」を大好物にしているからです。ジメジメして風の通らない環境は、彼らにとって天国のようなもの。だからこそ、梅雨の時期に正しい手入れをしてあげるかどうかで、梅の木の健康は大きく変わってきます。そして、うれしいことに、その対策の多くは、特別な薬を使わなくても、日ごろのちょっとした心がけと剪定で実現できるのです。

この記事では、「梅雨の時期に、梅の木を病気と害虫から守るための、剪定と管理のポイント」を、庭師の目線でとことんわかりやすくお伝えします。なぜ梅雨に病害虫が増えるのか、どんな病気や虫に注意すべきか、そして風通しをよくする剪定や、日ごろの管理のコツまで、ていねいにご紹介します。読み終えるころには、「これなら、梅雨も安心して乗り越えられる」と思っていただけるはずです。それでは、一緒に梅雨の梅仕事を学んでいきましょう。

なぜ梅雨に病気や害虫が増えるのか ~敵が好む環境を知る~

まず知っておきたいのは、なぜ梅雨の時期に、これほど病気や害虫が増えるのか、という理由です。なぜなら、その原因を知ることが、正しい対策の第一歩になるからです。敵の好む環境がわかれば、それをなくすことで、効果的に守れるようになります。

梅雨に病気や害虫が増える、いちばんの理由は「高い湿気」です。病気の原因となるカビの菌や、細菌(さいきん)は、湿った環境で爆発的に増えます。雨が続き、空気も土もジメジメしていると、菌にとっては、これ以上ない繁殖のチャンスなのです。さらに、雨のしずくが、菌を葉から葉へ、木から木へと運び、病気を広げてしまいます。

■たとえるなら「換気の悪いお風呂場」

イメージしやすいように、お風呂場で考えてみましょう。窓もなく、いつも湿っていて、風の通らないお風呂場には、すぐに黒いカビが生えますね。反対に、よく換気して、からっと乾いたお風呂場には、カビは生えにくいものです。梅雨の、風通しの悪い梅の木は、まさに換気の悪いお風呂場と同じ状態。菌にとって、大よろこびの環境になってしまっているのです。

■混み合った枝が、状況を悪くする

ここで問題になるのが、枝の混み具合です。枝が伸び放題で、葉がうっそうと茂った木は、内部に湿気がこもり、風がまったく通りません。雨にぬれても乾きにくく、いつまでもジメジメした状態が続きます。これが、病気や害虫にとって、最高のすみかになってしまうのです。つまり、梅雨の病害虫対策のカギは、この「こもった湿気」をなくし、「風の通り道」を作ってあげることにあるのです。

■害虫も湿気とかくれ家を好む

病気だけでなく、害虫も、この時期に増えます。多くの虫は、混み合ってジメジメした、風通しの悪い枝のかげを、かくれ家として好みます。天敵から身を隠し、湿った環境で繁殖するのです。ですから、風通しをよくすることは、病気だけでなく、害虫を減らすことにも、直接つながります。

つまり、梅雨に病害虫が増えるのは「高い湿気」と「悪い風通し」が原因です。この敵の好む環境をなくすこと、つまり風通しをよくすることが、いちばんの対策になるのです。

梅雨に注意したい梅の病気 ~黒星病・かいよう病・すす病~

梅雨の時期に、とくに注意したい病気があります。なぜなら、これらの病気は、まさに梅雨の高い湿気を好んで発生するからです。どんな病気かを知っておけば、早く気づいて、対処できます。ここでは、代表的な三つの病気をご紹介します。

■黒星病(くろほしびょう)~実や葉に黒い点々~

黒星病は、梅雨の時期にもっとも多く見られる病気の一つです。その名のとおり、実や葉に「黒い星のような点々」ができるのが特徴です。初めは小さな黒い斑点ですが、だんだん広がって、すすのような黒いかさぶたになります。とくに実にできると、見た目が悪くなり、せっかくの梅干しや梅酒作りが、がっかりしたものになってしまいます。雨のしずくにのって菌が広がるので、雨の多い梅雨は、まさに要注意の時期です。

■かいよう病 ~枝や実にできるかさぶた状の傷~

かいよう病は、細菌が原因の病気です。葉や枝、実に、ぽつぽつとした茶色や黒っぽい斑点ができ、やがてそこがかさぶたのように、かたく盛り上がったりへこんだりします。この病気は、おもに傷口から菌が入ります。梅雨の強い雨や風で枝がこすれてできた傷から、菌が侵入しやすくなります。湿気の多い梅雨は、この病気も広がりやすいので、注意が必要です。

■すす病 ~葉や枝が黒くすすけたように~

すす病は、葉や枝の表面が、まるですすをかぶったように、黒くベタベタと汚れてしまう病気です。じつは、この病気の犯人は、アブラムシやカイガラムシといった害虫です。これらの虫が出す甘い排せつ物を栄養にして、黒いカビが繁殖するのです。梅雨の時期は、こうした害虫も増えやすいため、すす病も発生しやすくなります。すす病を見つけたら、黒い汚れをふきとるだけでなく、おおもとの原因である虫を退治することが大切です。

■共通する対策は「風通し」

これら三つの病気に共通するのが、「風通しの悪い、ジメジメした環境」で悪化するという点です。つまり、剪定で風通しをよくすることが、どの病気に対しても、有効な予防策になるのです。また、病気にかかった葉や枝は、早めに取り除いて処分し、菌が広がるのを防ぐことも大切です。

つまり、梅雨に注意したい病気は「黒星病・かいよう病・すす病」です。どれも湿気を好むので、風通しをよくすることが、共通の対策になります。早期発見と、こまめな片づけも忘れずに。

梅雨に注意したい害虫 ~アブラムシ・カイガラムシ・毛虫~

病気とあわせて、梅雨の時期に注意したいのが害虫です。なぜなら、湿気が多く、木が茂るこの時期は、害虫にとっても繁殖しやすい季節だからです。代表的な害虫を知っておけば、早めに対処できます。

■アブラムシ ~新芽に群がる小さな虫~

アブラムシは、やわらかい新芽や若い葉の裏に、びっしりと群がる小さな虫です。汁を吸って木を弱らせるだけでなく、甘い排せつ物を出して、すす病を引き起こします。ものすごい速さで増えるので、見つけたら早めの対処が肝心です。数が少ないうちなら、水でいきおいよく洗い流したり、ガムテープで取り除いたりできます。

■カイガラムシ ~枝にこびりつく白い粒~

カイガラムシは、枝に白っぽい貝がらのような、または綿のような小さな粒となってこびりつく虫です。これも汁を吸って木を弱らせ、すす病の原因になります。混み合って風通しの悪い枝に発生しやすいので、梅雨の時期はとくに注意です。かたい殻におおわれて薬が効きにくいので、古い歯ブラシなどでこすり落とすのが効果的です。

■毛虫類 ~葉を食べる虫~

梅雨の時期は、葉を食べる毛虫(けむし)も現れます。葉が食べられて穴だらけになっていたり、フンが落ちていたりしたら、毛虫がいるサインです。見つけたら、早めに取り除きましょう。ただし、種類によっては、さわるとかぶれる毛虫もいるので、必ず手袋をして作業してください。心配なときは、葉ごと切り取って処分するのが安全です。

■害虫対策も「風通し」と「早期発見」

害虫対策も、基本は病気と同じです。剪定で風通しをよくして、虫のかくれ家をなくすこと。そして、こまめに木を観察して、早期発見に努めること。数が少ないうちに対処すれば、大発生を防げます。梅雨の時期は、雨の合間に木の様子を見る習慣をつけると、よいでしょう。

つまり、梅雨に注意したい害虫は「アブラムシ・カイガラムシ・毛虫」です。風通しをよくし、こまめに観察して早めに対処することが、被害を防ぐコツです。

病害虫から守る!梅雨前・梅雨中の剪定ポイント

梅雨の病害虫対策で、いちばん効果的なのが「風通しをよくする剪定」です。なぜなら、これまで見てきたように、病気も害虫も、ジメジメして風の通らない環境を好むため、風通しをよくすることが、最大の予防になるからです。ここでは、具体的な剪定のポイントをお伝えします。

■ポイント1:梅雨に入る前に風通しを整える

理想は、梅雨に入る前に、混み合った枝を整理して、風通しをよくしておくことです。うっそうと茂った葉や、混み合った枝を軽く間引いておくと、雨にぬれても木の内部まで風が通り、乾きやすくなります。これだけで、病気の菌の繁殖を、大きく抑えられます。梅雨入り前の、晴れた日を選んで、木の内部に光と風を通す作業をしておきましょう。

■ポイント2:混み合った枝・内向きの枝を間引く

風通しをよくするには、混み合った枝を間引くのが基本です。とくに、木の内側に向かって伸びる枝や、交差して重なり合っている枝を整理すると、内部の風通しが一気によくなります。木を真上や横から見て、「ここが密集して暗くなっているな」という部分の枝を、軽く整理してあげましょう。光と風が木の芯まで届くようにするのが目標です。

■ポイント3:病気の枝・弱った枝を取り除く

病気にかかった枝や、弱ってしまった枝は、梅雨の時期こそ、早めに取り除きます。これらを残しておくと、そこから病気が広がったり、弱った部分に害虫がついたりするからです。黒い斑点のある葉や、かさぶた状の傷のある枝を見つけたら、清潔なハサミで切り取り、必ず処分しましょう。木の根元に捨てず、ビニール袋に入れて片づけるのが大切です。

■ポイント4:梅雨中は「軽く」にとどめる

ただし、梅雨のさなかに、強い剪定をするのは避けましょう。じめじめした時期に大きく切ると、切り口から菌が入りやすく、かえって病気を招くことがあるからです。梅雨中は、あくまで、病気の葉を取り除いたり、あきらかにじゃまな枝を軽く整理したりする程度にとどめます。本格的な剪定は、梅雨入り前か、あるいは適した時期に行うのがよいでしょう。

つまり、病害虫を防ぐ剪定は「梅雨前に風通しを整える・混み合った枝を間引く・病気の枝を取り除く・梅雨中は軽くにとどめる」です。風の通り道を作ることが、最大の予防になるのです。

剪定以外にも大切!梅雨の日ごろの管理

梅雨の病害虫対策は、剪定だけではありません。日ごろのちょっとした管理も、木を守るためにとても大切です。なぜなら、こうした地道な心がけの積み重ねが、病気や害虫の発生を、大きく減らしてくれるからです。ここでは、剪定以外の、日ごろの管理のポイントをお伝えします。

■管理1:こまめに木を観察する

いちばん大切なのは、こまめに木を見ることです。梅雨の時期は、病気も害虫も、あっという間に広がります。だからこそ、雨の合間に木を見て回り、「葉に黒い点はないか」「虫はついていないか」「枝に異変はないか」をチェックする習慣が、早期発見につながります。早く気づけば、被害が小さいうちに対処できます。この「観察する目」こそが、いちばんの予防薬なのです。

■管理2:落ち葉や落ちた実を片づける

木の周りの掃除も大切です。地面に落ちた葉や、傷んで落ちた実には、病気の菌や害虫の卵がひそんでいます。これらを放っておくと、そこから病気や虫が発生し、木にうつってしまいます。梅雨の時期は、こまめに木の周りを片づけて、清潔に保ちましょう。地味な作業ですが、病害虫を減らす効果は大きいのです。

■管理3:病気の葉・虫は早めに取り除く

観察して、病気の葉や害虫を見つけたら、早めに取り除きます。病気の葉は切り取って処分し、害虫は数が少ないうちに取り除く。この早めの対応が、大発生を防ぎます。取り除いた病気の葉や枝は、必ずビニール袋などに入れて処分し、木の周りに放置しないようにしましょう。

■管理4:水はけにも気を配る

意外と見落としがちなのが、木の根元の水はけです。梅雨で雨が続くと、根元に水がたまり、根が傷むことがあります。根元がいつもジクジクと湿っているようなら、水はけを改善する工夫も大切です。鉢植えの場合は、雨の当たりすぎない場所に移したり、鉢の下に水がたまらないようにしたりするとよいでしょう。

つまり、梅雨の日ごろの管理は「こまめな観察・落ち葉や実の片づけ・病葉や虫の早期除去・水はけへの配慮」です。剪定とあわせて、これらの地道な管理が、梅雨の木を守ってくれます。

【プロの視点】梅雨対策の本質は「一年を通した剪定」にある

ここからは、梅の専門サイトとして、いちばんお伝えしたいまとめのお話です。じつは、梅雨の病害虫対策で、いちばん効果を発揮するのは、梅雨のときにあわてて行う対処ではなく、「日ごろからの、一年を通した剪定」なのです。なぜなら、ふだんから風通しと日当たりのよい木に育てておくことが、梅雨の病害虫を根本から防ぐ、最大の対策になるからです。

■ふだんの剪定が、梅雨に効いてくる

考えてみてください。梅雨に入ってから「病気が心配だ」とあわてても、すでに枝が混み合っていては、できることは限られます。でも、冬や夏の剪定で、ふだんから風通しのよい木に仕立てておけば、梅雨が来ても、木の内部まで風が通り、雨にぬれてもすぐ乾きます。菌の好むジメジメが、そもそも生まれにくいのです。つまり、梅雨の病害虫対策は、梅雨が来る前の、日ごろの剪定で、すでに決まっているといってもよいのです。

■冬の剪定で、木の骨組みを整える

とくに大切なのが、冬の剪定です。葉の落ちた冬に、混み合った枝や不要な枝を整理し、木の骨組みを、風通しのよい形に整えておく。この冬の仕事が、翌年の梅雨を乗り切る土台になります。冬にしっかり整えられた木は、一年を通して病気や害虫に強く、梅雨にも負けません。

■夏の剪定で、茂りすぎを防ぐ

また、夏の剪定も、梅雨明け後の木の健康を保つのに役立ちます。夏に、勢いよく伸びる徒長枝(とちょうし)や、茂りすぎた枝を整理しておくと、風通しがよくなり、病害虫を防げます。「梅酒や梅干し用の、あの大きな実は、夏の剪定が正しかったからこそ育つ」のと同じように、病気に強い健康な木も、こうした一年を通した手入れから生まれるのです。

■健康な木は、自分で病気とたたかう

そして、忘れてはならないのが、剪定で日当たりと風通しをよくすると、木そのものが健康で丈夫になる、ということです。人間と同じで、体力のある元気な木は、病気にかかりにくく、たとえ少し菌や虫がついても、自分の力ではね返します。剪定は、単に環境を整えるだけでなく、木自身の「抵抗力」を高めてくれるのです。梅雨に強い木を育てる本質は、ここにあります。

つまり、梅雨対策の本質は、梅雨のときのあわてた対処ではなく、「一年を通した日ごろの剪定」にあります。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という昔の言葉のとおり、梅は正しく切ってあげることで、風通しと日当たりがよくなり、病気にも害虫にも、そして梅雨の湿気にも負けない、丈夫な木になります。梅雨の心配をしている今こそ、ぜひ一年を通した剪定に目を向けてみてください。当サイトには、冬の剪定や夏の剪定をくわしく解説した記事もありますので、あわせて参考にしていただければうれしいです。

読者からよくある質問(Q&A)

Q1. 梅雨の時期に、剪定をしてもいいですか?
A. 軽い手入れなら大丈夫ですが、強い剪定は避けたほうがよいです。じめじめした時期に大きく切ると、切り口から菌が入りやすく、病気を招くことがあるからです。梅雨中は、病気の葉を取り除いたり、あきらかにじゃまな枝を軽く整理したりする程度にとどめ、本格的な剪定は梅雨入り前に済ませておくのが理想です。

Q2. 葉に黒い点が出てきました。どうすればいいですか?
A. 黒星病などの病気の可能性があります。まず、黒い点のついた葉を取り除いて処分し、木の周りもきれいに片づけましょう。そして、混み合った枝を軽く整理して、風通しをよくしてあげます。取り除いた葉は、木の根元に捨てず、ビニール袋に入れて処分することが大切です。

Q3. 梅雨に、薬を使わずに病害虫を防げますか?
A. はい、かなり防げます。いちばんの対策は、剪定で風通しと日当たりをよくすることと、病気の葉や落ち葉をこまめに片づけることです。これらを続けるだけで、薬に頼らずとも、病害虫の発生をぐっと抑えられます。日ごろの風通しづくりが、最大の予防薬です。

Q4. すす病で葉が黒くなりました。ふきとればいいですか?
A. 黒い汚れをふきとるのも効果はありますが、それだけでは根本解決になりません。すす病のおおもとの原因は、アブラムシやカイガラムシといった害虫です。これらの虫を退治しないと、また黒くなってしまいます。汚れをふくと同時に、必ず虫の対策もしてください。風通しをよくすることも大切です。

Q5. 梅雨に、アブラムシが大発生しました。どうすれば?
A. まず、数が少ない部分は水でいきおいよく洗い流すか、ガムテープで取り除きます。テントウムシなどの天敵がいれば、そっと見守りましょう。強い殺虫剤は、天敵まで殺してしまうことがあるので、まずは安全な方法から試すのがおすすめです。そして、剪定で風通しをよくして、寄りつきにくくすることも大切です。

Q6. 梅雨の時期、どのくらいの頻度で木を見ればいいですか?
A. できれば、二~三日に一度は、木の様子を見るのが理想です。梅雨は病気も害虫も広がるのが早いので、こまめな観察が早期発見につながります。雨の合間に、葉の裏や枝を、さっとチェックする習慣をつけましょう。早く気づけば、被害が小さいうちに対処できます。

Q7. 鉢植えの梅は、梅雨にどう管理すればいいですか?
A. 鉢植えは動かせるのが利点です。雨が当たりすぎない、風通しのよい場所に移してあげましょう。長雨で根が傷まないよう、鉢の下に水がたまらないようにすることも大切です。あとは地植えと同じく、こまめな観察と、混み合った枝の整理を心がけてください。

Q8. 梅雨に木が弱っている気がします。何が原因でしょう?
A. 長雨による根の傷みや、病気、害虫などが考えられます。まず、根元の水はけを確認し、ジクジク湿っていないか見てみましょう。次に、葉や枝に病気や害虫のサインがないかチェックします。原因を一つずつ確認し、風通しをよくして、傷んだ部分を取り除いてあげると、回復を助けられます。

Q9. 病気の葉や枝は、どう処分すればいいですか?
A. 必ず、木や畑から離れた場所で処分してください。木の根元に捨てたり、庭に放置したりすると、そこから菌がまた広がってしまいます。ビニール袋に入れて口をしばり、燃えるゴミとして処分するのが、いちばん安全で確実です。落ちた病気の葉も、同じように片づけましょう。

Q10. 梅雨の病害虫対策で、いちばん大切なことは何ですか?
A. 日ごろからの「剪定」で、風通しと日当たりのよい木に育てておくことです。ふだんから風の通る木にしておけば、梅雨が来ても菌の好むジメジメが生まれにくく、病害虫に強くなります。梅雨にあわてて対処するより、冬や夏の剪定で、一年を通して健康な木を育てておくことが、最大の対策なのです。

梅雨は、梅の木にとって試練の季節ですが、正しい手入れをしてあげれば、決してこわいものではありません。病気も害虫も、その多くは「ジメジメした悪い風通し」を好みます。つまり、剪定で風の通り道を作り、こまめに観察し、木の周りを清潔に保つ。この基本を押さえるだけで、梅雨の病害虫は、ぐっと防げるのです。そして何より大切なのは、梅雨のときだけでなく、一年を通して、風通しのよい健康な木に育てておくこと。

日ごろの剪定という土台があってこそ、梅の木は、梅雨の湿気にも負けず、元気に実りの季節を迎えられます。じめじめした季節も、大切な木に目を向けて、いたわってあげてくださいね。やっぱり、梅の木って最高です。

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