ここでは、庭師歴25年の経験をもとに、私が梅の剪定作業で実際に使っている剪定ばさみの種類や、用途に合わせたハサミの選び方や使い方を解説していきます。また、絶対に買ってはいけない剪定ばさみや、研ぎ方についても解説していきます。
「どのハサミを買えばいいのか分からない」「安いものと高いもの、何が違うの?」という疑問をお持ちの方も、最後まで読んでいただければ、自分にぴったりのハサミが選べるようになります。
私は常時、腰に3本の剪定ばさみとノコギリをぶら下げています。これがいつも使っている剪定ばさみ類一式です。
この中で、梅の剪定で一番多く使っている剪定ばさみは、このハサミです。
1. なぜ良い剪定ばさみを選ぶことが大切なのか
まず最初に、なぜ道具選びがそんなに大切なのかをお伝えします。結論として、剪定ばさみの良し悪しは、作業の効率だけでなく「木の健康」そのものを左右するからです。
なぜなら、切れ味の悪いハサミで切ると、枝の切り口がつぶれてしまい、そこから病原菌が入って木が弱るからです。逆に、よく切れるハサミでスパッと切った切り口は、傷の治りが早く、木も元気でいられます。
たとえば、よく切れる包丁で切ったトマトの断面はツルッときれいですが、切れない包丁だと断面がぐちゃぐちゃになりますよね。木の枝もまったく同じです。切り口がきれいなほど、木にとって優しいのです。
さらに、良いハサミは作業する人の体も守ってくれます。切れないハサミで無理に力を入れると、手や腕が疲れるだけでなく、滑ってケガをする危険もあります。特に50代以上の方にとって、力を入れずにスパッと切れる良いハサミは、安全のためにも大切な相棒になります。
つまり、良い剪定ばさみを選ぶことは「木のため」でもあり「自分のため」でもあるのです。道具にこだわることは、決してぜいたくではなく、上手な剪定への第一歩だと考えてください。
2. 梅の剪定で使うハサミの選び方
結論として、梅の剪定でハサミを選ぶときは「梅の木の大きさ、幹や枝の状態」に合わせて、使用目的や剪定の場面に応じて選ぶのが正解です。
なぜなら、一本のハサミですべての場面に対応しようとすると、かえって時間がかかり、疲れてしまうからです。剪定ばさみを選ぶコツは、時間をかけないで効率よくきれいに仕上げられるように、その場面ごとに適したものを選ぶことです。
具体的な失敗例を挙げてみましょう。たとえば、太くて切れないような枝を、小さな剪定ばさみで切ろうとしても、腕力と時間だけがかかってしまい疲れます。逆に、細い徒長枝が樹形内部が見えないほど混み合って伸びているのに、太い枝を切る「枝切りばさみ」で一本一本切っていても、効率が悪いだけです。
これは、料理でいえば、大きな白菜を小さな果物ナイフで切ろうとしたり、細かい飾り切りを大きな出刃包丁でやろうとしたりするようなものです。道具にはそれぞれ得意な仕事があるのです。
このような剪定の場面に応じて、私が使っているのは次のようなハサミです。参考にしてみてください。
枝が太い場合は、枝を切る「枝切りばさみ」が良いです。
細い徒長枝などを切る場合は、小型で刃の先が細い「剪定型芽切鋏(せんていがためきりばさみ)」が便利です。
梅の樹形の外側の輪郭を揃える時に、一番広く刈れる便利な「刈り込みばさみ」です。
小範囲の葉を刈りたい時の剪定は、「片手刈り込みバサミ」という、刃の長い片手で使えるはさみが便利です。
なお、剪定バサミや刈り込みバサミを新しく買うなら、切れ味と耐久性に優れた「おの義(推奨)」のものを選べば間違いありません。プロの現場でも信頼されている品質で、初心者の方でも長く愛用できます。
3. ホームセンターで「片手刈り込みバサミ」は絶対買うな!
結論として、ホームセンターで売っている、刃の長いタイプの「片手刈り込みバサミ」は、完全におすすめしないので、絶対に購入してはいけません。
なぜそんなことを断言するのかというと、私自身が、まったく同じ不具合を経験したからです。
どんな不具合が生じたのかというと、新品で購入したはずなのに、100回程度切っただけで、刃が交差して噛んでしまい、しまいにはネジが緩み始め、とうとう使い物にならなくなりました。これは、1本だけでなく2本とも同じ状態でした。
これが、2本とも、わずか1日(実質10分)でダメになった「片手刈り込みバサミ」です。
ではどうすればよいかというと、「片手刈り込みバサミ」を購入する場合は、大量生産品ではなく、1本1本鍛造(たんぞう=鉄を打って鍛える)した、手作業で造られているハサミの方が絶対に良いです。
たとえば、私が使っている手造りのものは8,000円くらいします。不具合商品の2倍くらいで、ちょっとお高い感じはするかもしれません。しかし、これ1本で15年使っていても、まったくガタつく様子もなく、丈夫でまだまだ使えます。
外見上は同じに見えるかもしれませんが、まがい物とは違い、手造りはまったく別物です。
ここで、よく考えてみてください。「2本で10分で8,000円」と、「1本で15年もつ8,000円」なら、どちらを選びますか? 答えは明らかですよね。安物を何度も買い替えるより、最初から良いものを一本買ったほうが、結果的にずっとお得で、ストレスもありません。これは「安物買いの銭失い」という言葉そのものです。
良い刈り込みバサミを選ぶなら、切れ味と耐久性で定評のある「おの義(推奨)」のものがおすすめです。長く使える一本を選ぶことが、結果的にいちばん経済的なのです。
4. 剪定作業時にどんな場面でどんな剪定ばさみを使うか
ここでは、梅の剪定作業時に使う3本のハサミについて、その違いを使う場面ごとに解説します。結論として、場面に合ったハサミを使い分けることで、作業が見違えるほど楽に、きれいになります。
■4-1. 太い枝を切る時はどんなハサミを使うか
梅の剪定で太い枝を切る時は、「枝切りばさみ」を使います。
このハサミは、両刃ではなく片刃です。片方が受けになっているので、太い枝でもスパッと切ることができます。包丁とまな板の関係に少し似ていて、受けがあることで力がしっかり伝わるのです。
毎年きちんと剪定をしていれば、少々太い枝でも問題なく「枝切りばさみ」で作業ができます。問題なのは、数年放っておいた枝です。そのような枝は太く長くなります。実際に切ってみると分かると思うのですが、かなり硬いので、もしかしたら、この「枝切りばさみ」でも手に負えないことがあります。もしも、これで切れなければ、ノコギリの登場になります。
■4-2. 細い枝などを切る場合はどんなハサミを使うか
梅の細い枝や徒長枝などを切る場合は、小型で刃の先が細い「剪定型芽切鋏」が便利です。
「剪定型芽切鋏」はハサミ自体が小さいので、小枝が密集している場面で、細かい作業や小回りが利いて便利です。両刃ではなく片方が受けになっている片刃で、2cmくらいの太い枝も「枝切りばさみ」のように意外と簡単に切れるので、1本持っていると重宝します。
ちなみに、私が何も知らずに一番初めに購入した「木ばさみ」というハサミがあります。昔の人たちがよく使っていたハサミで、今も年配の方の多くが使っているみたいです。ただ、私はカチャカチャという耳ざわりな木鋏の金属音にストレスを感じたので、この「木ばさみ」は一度しか使ったことがありません。
「木ばさみ」に代わるハサミとして使い出したのが「剪定型芽切鋏」で、ほとんど音が出ないタイプです。バネ式で自然に戻ってくるタイプなので、作業効率がアップします。手を開く力が少なくて済むので、長時間の作業でも疲れにくいのもうれしいところです。
■4-3. 広く切りたい時はどんなハサミを使うか
梅の樹形の外側の輪郭を揃える時には、広い範囲を刈れる便利な「刈り込みばさみ」を使います。
梅を剪定する場合の「刈り込みばさみ」の使い方は人それぞれで、外から作業するか、中から作業するかの2つの違いがあります。
一つ目は、初めに「刈り込みばさみ」で樹形の輪郭を決めるように、伸びた枝葉の外側を刈ってしまい、次に内部の細かい作業に移る方法です。二つ目は、その逆で、内部の混んだ枝や枯れ枝、徒長枝などを抜き取り、最後に仕上げで「刈り込みばさみ」を使って外側の輪郭を調整する方法です。どちらが正しいということはなく、自分のやりやすい方で大丈夫です。
ただし、梅は本来「透かし剪定(枝を間引く剪定)」が基本の木なので、刈り込みばさみで表面をバリカンのように刈り込みすぎないよう注意してください。あくまで輪郭を整える仕上げに使うのがコツです。
■4-4. 仕上げをしたい時はどんなハサミを使うか
小範囲の葉を刈ったり、仕上げをしたい時の剪定は、「刈り込みばさみ」のように使えて、しかも片手で使える「片手刈り込みバサミ」です。
これも「刈り込みばさみ」と同じで、使い方は人それぞれ、2つの方法がありますが、広い範囲ではなく、小範囲での作業に限られます。
一つ目は、初めに「片手刈り込みバサミ」で樹形の輪郭を決めるように、伸びた枝葉の外側を刈ってしまい、次に内部の細かい作業に移る方法。二つ目は、その逆で、内部の混んだ枝や枯れ枝、徒長枝などを抜き取り、最後に仕上げで外側の輪郭を調整する方法です。こちらも、外から作業するか、中から作業するかの違いです。
片手で使えるので、もう片方の手で枝を押さえながら作業できるのが便利な点です。手の届きにくい場所の仕上げに、ぜひ活用してみてください。
■4-5. どんな場面でどんな剪定ばさみを使うかのまとめ
私の場合、用途に合わせて使っているので、これらの3本がないと仕事になりません。
たとえば、刃の長い「片手刈り込みバサミ」だけでも梅の剪定はできますが、細かい作業をする場合は時間がかかってしまい、効率が悪くなります。その逆で、刃の小さいハサミだと、枝葉を早く広範囲に刈るような場面では、時間がかかりすぎて、かなり効率が悪くなります。また、太い枝を切りたい時に小さな刃のハサミを使うことも可能ですが、ムダな力をかけるし時間もかかるので効率が悪いです。
「3本使わないと、やっぱり作業効率が悪く進みにくいなぁ!」という事実は、いろいろな場面でいろいろなハサミを使っていくと、自然と分かるようになるはずです。
とはいえ、初心者の方がいきなり3本そろえる必要はありません。まずは万能に使える「枝切りばさみ」か「剪定型芽切鋏」を1本、良いものを買うことから始めれば十分です。慣れてきて「もっと効率よくやりたい」と感じたら、少しずつ買い足していけばよいのです。
5. 初心者がまず1本買うならどれ?
ここからは、元記事になかった「初心者向けの最初の一本」についてお伝えします。結論として、初心者の方がまず1本買うなら、片刃の「剪定ばさみ(枝切りばさみ)」がおすすめです。
なぜなら、梅の剪定で最も出番が多いのが、この片刃の剪定ばさみだからです。細い枝から2cmくらいの少し太めの枝まで、幅広く対応できるので、これ一本あれば、ほとんどの基本的な剪定作業はこなせます。
具体的に、最初の一本を選ぶときのポイントを3つお伝えします。
一つ目は「片刃のものを選ぶ」ことです。片方が受け刃になっている片刃タイプは、力が伝わりやすく、太めの枝もスパッと切れます。初心者の方には、この片刃タイプが扱いやすくおすすめです。
二つ目は「自分の手に合った大きさを選ぶ」ことです。大きすぎるハサミは、手が小さい方だと握りにくく、疲れてしまいます。お店で実際に握ってみて、無理なく開閉できるものを選びましょう。バネ式で自然に刃が開くタイプは、手の力が弱い方でも疲れにくいのでおすすめです。
三つ目は「信頼できるメーカーのものを選ぶ」ことです。先ほどお伝えした通り、安物は切れ味が悪く、すぐ壊れてしまいます。多少値が張っても、切れ味と耐久性に優れた「おの義(推奨)」のような確かなものを選べば、長く使えて結果的にお得です。
まずは良い一本を手に入れて、剪定の楽しさを味わってみてください。良い道具は、作業を楽にするだけでなく、剪定そのものを楽しくしてくれます。
6. 剪定ばさみの手入れ方法
結論として、剪定ばさみは使ったら手入れをすることで、切れ味が長持ちし、何年も使えるようになります。
剪定ばさみの手入れをどれくらいの頻度で行えば良いのかというと、これは切る木の種類によっても違います。
たとえば、ヤニが多く出る松などの常緑樹類は、1日の作業を終わった時の手入れではまったくダメで、1時間に1度、ひどい時は30分に1度、刃の手入れをしないと、ハサミの間にヤニがこびりついて、挟む動作が鈍くなり、作業が進みません。
その点、梅の場合はヤニが出にくいので、それほど神経質に刃を研がなくても大丈夫です。1日作業をする場合は、ハサミの状況を見て、半日に1回とか、作業を終わった時に手入れをすればよいと思います。
手入れの基本は、まず使った後に刃についた汚れや樹液をふき取ることです。これだけでも、サビや切れ味の低下をかなり防げます。さらに、たまに刃の部分に油を薄く塗っておくと、サビ防止になります。難しく考えず、「使ったらふいて、たまに油をさす」くらいの気持ちで大丈夫です。
■6-1. 剪定ばさみの研ぎ方
これは、私が使っている剪定ばさみを研ぐ道具一式です。箱に水を入れて、砥石(といし)とハサミをうるかして(水につけて)おいてから、研ぐ作業に移ります。
研ぎ方は、平らな面に対して、平らにヤニを取るように研ぎます。
こちらの面も同じように平らに研ぎます。
表の面は、1ヶ月に1度くらい研ぐだけで良いです。
このタイプのハサミは枝を切るのでヤニはあまり付くことがなく、研ぐ回数は一番少ないです。使った日の終わりに1回だけ裏面を平らに研げば、だいじょうぶだと思います。
反対側も同じように平らに研ぎます。
表の面は、どんなに剪定頻度が高くても、1ヶ月に1度くらいで良いと思います。
私の場合は、このようにして剪定ばさみを研いでいます。少しは参考になりましたでしょうか。研ぐのが難しいと感じる方は、無理に自分で研がず、ホームセンターの刃物研ぎサービスや、専門店に頼むのも一つの方法です。大切なのは、切れ味の良い状態を保つことです。
7. 人気の剪定ばさみ
剪定ばさみで人気なのは、おそらく「枝切りばさみ」か、意外と「木ばさみ」ではないでしょうか。
私が使っている「枝切りばさみ」と、一般の人が使っている「普通サイズの枝切りばさみ」を比べてみてください。大きさが違うことが分かると思います。
握る部分が大きく広いので、手が小さい方は苦労するかもしれませんが、刃が大きいこの「枝切りばさみ」を使うと、太い枝も結構簡単に切れてしまいます。手の大きさや力に合わせて、自分に合ったサイズを選ぶことが大切です。お店で実際に握ってみて、しっくりくるものを選ぶと失敗が少なくなります。
8. おすすめの剪定ばさみはどれ
梅を剪定するなら、私がおすすめするのは、間違いなくこの2本のハサミです。
太い枝用の「枝切りばさみ」と、細い枝用の「剪定型芽切鋏」、この2本があれば、梅の基本的な剪定はほとんどこなせます。でも、私的には確実に3本ないと作業はできないので、やっぱり刈り込みばさみも加えた3本ともおすすめします。
どのハサミを買うにしても、共通して言えるのは「安物ではなく、良いものを選ぶ」ということです。切れ味と耐久性に優れた「おの義(推奨)」のものなら、長く愛用でき、木にも優しく、作業も楽になります。初心者の方は、まず1本良いものから始めて、徐々にそろえていくのがおすすめです。
9. 梅の剪定ばさみに関するQ&A(よくある質問)
最後に、梅の剪定ばさみについて読者の方からよく寄せられる質問にお答えします。あなたの疑問もきっとこの中にあるはずです。
Q1:初心者ですが、まず何を1本買えばいいですか?
まず1本買うなら、片刃の「剪定ばさみ(枝切りばさみ)」がおすすめです。梅の剪定で最も出番が多く、細い枝から2cmくらいの太めの枝まで、幅広く対応できるからです。これ一本あれば、基本的な剪定はほとんどこなせます。選ぶときは、自分の手に合った大きさで、切れ味と耐久性に優れた「おの義(推奨)」のような確かなものを選びましょう。
Q2:安いハサミと高いハサミ、そんなに違うのですか?
はっきり言って、まったく別物です。私は安い片手刈り込みバサミを2本買いましたが、どちらも実質10分ほどで壊れてしまいました。一方、手造りの良いものは15年使ってもガタつきません。安物は切れ味が悪く、すぐ壊れて買い替えることになるので、結果的に高くつきます。多少値が張っても、最初から良いものを一本買うほうがずっとお得です。
Q3:梅の剪定に、刈り込みばさみは必要ですか?
必須ではありません。梅は本来、枝を間引く「透かし剪定」が基本なので、表面をバリカンのように刈る刈り込みばさみの出番は、それほど多くありません。樹形の輪郭を整える仕上げに使う程度です。初心者の方は、まず片刃の剪定ばさみを1本そろえれば十分で、刈り込みばさみは必要になってから買い足せばよいでしょう。
Q4:手の力が弱いのですが、楽に切れるハサミはありますか?
はい、あります。バネ式で刃が自然に開くタイプの剪定ばさみは、手を開く力が少なくて済むので、力の弱い方や女性、ご高齢の方でも疲れにくくおすすめです。また、片刃タイプは力が伝わりやすく、太めの枝も楽に切れます。さらに、てこの原理(切る位置にハサミを当て、もう片方の手で枝を曲げる)を使えば、硬い枝も楽に切れますよ。
Q5:ハサミの手入れは、どのくらいの頻度ですればいいですか?
梅はヤニが出にくいので、それほど神経質になる必要はありません。基本は、使った後に刃の汚れをふき取ること。研ぐのは、裏面なら使った日の終わりに1回、表面は1ヶ月に1度くらいで十分です。たまに油を薄く塗っておくとサビ防止になります。「使ったらふいて、たまに油をさす」くらいの気持ちで大丈夫です。
Q6:剪定ばさみを自分で研ぐ自信がありません。どうすればいいですか?
無理に自分で研ぐ必要はありません。研ぐのが難しいと感じる方は、ホームセンターの刃物研ぎサービスや、刃物専門店に頼むのが安心です。最近は、宅配で研いでくれるサービスもあります。大切なのは、切れ味の良い状態を保つことです。切れ味が落ちたなと感じたら、プロに研いでもらうのも賢い選択です。
Q7:太い枝が切れません。ハサミが悪いのでしょうか?
ハサミの問題というより、枝が太すぎる可能性があります。剪定ばさみで無理に切ろうとすると、ハサミを傷めたり、ケガをしたりします。手に負えない太さの枝は、無理せずノコギリを使いましょう。また、毎年こまめに剪定していれば枝が太くなりすぎないので、数年放置せず、定期的に手を入れることも大切です。
Q8:ノコギリも必要ですか?どんなときに使いますか?
太い枝や、数年放置して硬く太くなった枝を切るときには、ノコギリが必要になります。剪定ばさみで切れない太さの枝は、無理せずノコギリに持ち替えましょう。1本持っておくと、いざというときに安心です。剪定ばさみとノコギリを使い分けることで、どんな太さの枝にも対応できるようになります。
10. まとめ:良い道具選びが、楽しい剪定の第一歩
この記事では、梅の剪定で使う剪定ばさみの選び方、使い分け、手入れの方法について、詳しく解説しました。
今日お伝えしたことを、もう一度シンプルにまとめます。剪定ばさみは、場面に合わせて使い分けると作業が楽になること。安物はすぐ壊れるので、最初から良いものを選ぶほうが結果的にお得なこと。初心者はまず片刃の剪定ばさみを1本そろえれば十分なこと。そして、使った後はふいて、たまに研いで、切れ味を保つこと。これらを意識すれば、剪定がぐっと楽しく、上手になります。
剪定ばさみは、梅の木と向き合うための、いわば相棒です。切れ味の悪い道具で苦労しながら作業するのと、よく切れる道具で気持ちよく作業するのとでは、剪定の楽しさがまるで違います。そして、良い切り口は木の健康にもつながります。良い道具を使うことは、自分のためにも、木のためにもなるのです。
新しく剪定ばさみや刈り込みばさみを選ぶなら、切れ味と耐久性に優れた「おの義(推奨)」のものがおすすめです。多少値が張っても、長く使えて木にも優しい一本は、これからの梅の手入れを支える、心強い相棒になってくれることでしょう。
まずは良い一本を手に入れて、あなたの梅の木とのお付き合いを、もっと楽しいものにしてみてください。あなたの梅の木が、これからも元気に、そして美しく咲き続けることを心より願っております。

